映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』のあらすじ・みどころ・感想をネタバレなしでまとめます。
この映画、なんだかニューヨークが舞台の他の作品と違うな~と思ったのですが、ドイツの映画でした。
ニューヨークのラブコメというと、”華やか&ドタバタ&スッキリ”みたいな作品を求めてしまいますが、この映画は違います。
ビジュアルはポップで可愛く、原題『Forget About Nick』から想像してもラブコメっぽく見えますが、ちょっとシュールなラブコメというかヒューマンドラマとして見てください。
男性や若い女性には面白要素はありませんが、40代以降の女性なら刺さる映画です。まさに私は共感の嵐でした。
それでは、特に40代以降の女性におすすめの映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』についてまとめます。
映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』あらすじ
始まりは、最愛の夫から電話であっさり別れを告げられるシーンから。
マンハッタンの超高級アパートメントに暮らすモデルのジェイド(イングリッド・ボルゾ・ベルダル)は夫ニック(ハルク・ビルギナー)に出資してもらい、華々しくデザイナーデビューする準備を進めていました。
ところが、ニックから突然の別れ話が。
しかもそのタイミングでニックの前妻マリア(カッチャ・リーマン)がアパートメントの所有権が半分自分にあると主張し、無理やり同居することになります。
ニックと結婚していたこと以外全く共通点のない二人の共同生活で生じる、葛藤やあからさまになる気持ちやその気持ち変化が綴られています。
見て見ぬふりをしていたかった事実や気持ちがリアルです
映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』みどころ
”女性のしあわせって?”なにで、どこにあるのか、と考えさせられます
この映画のみどころはジェイドとマリアが全く違うタイプということ。
家庭を優先して学歴があるにもかかわらず専業主婦に専念したマリアと、モデルで成功し次のキャリアに進もうとしているジェイド。
家庭的な雰囲気で安らぎの存在のマリアと、セクシーで支配的なジェイド。
夫がいなくても子供も孫もいるマリアと、子供がほしかったけど夫以外の家族ができなかったジェイド。
教養はあるけど経済力のないマリアと、経済力はあるけど生活力のないジェイド。
女性が人生の岐路に立たされたときの選択の行方を見ているようです。
私は子供を授かったことでキャリア変更をしました。子育ての良いトコ取りして、仕事だけしている夫のような立場になりたいと何度思ったことか…。
それにしてもニックは本当にクズ男。
マリアが40歳で離婚し、若いジェイドと結婚。
そして今、40歳のジェイドと離婚しようとしている原因が、若いモデルなんて…リッチなら結構なおじいちゃんでも魅力的なんでしょうか。
マリアやジェイドのような頑張っている女性を簡単に傷つけるニックのような夫は、孤独な老後が待っていて欲しいものです。
映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』感想
ハテナな設定もありましたが、好感の持てる面白い映画でした。
ワンオペワーママの私には、共感ポイントがたくさんありました。
例えば、全力で仕事に取組んでいるジェイドを羨むマリアの気持ち、専業主婦として家庭を築いてきたマリアを羨むジェイドの気持ち、どちらも感じたことがある気持ちです。
自分の悩みは女性共通の悩みであるという安心感はありましたが、悩みが解決するわけではないので、このモヤモヤを心にしまいつつストーリーが進みます。
設定にハテナと思うところもありましたが、総合して面白かったです。
ただ男性や20代以前の女性にはおすすめしません
映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』が配信しているのは
映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』の配信状況は以下の通りです。
動画配信・レンタルサービス | 配信状況 |
---|---|
Hulu | ◎ (見放題) |
Amazonプライム | ◎ (見放題) |
U-NEXT | ◎ (見放題) |
3つとも見放題作品として配信中です
まとめ
映画『ニューヨーク最高の訳あり物件』のあらずじ、みどころ、感想をまとめました。
見る人を選ぶ映画ですが、スッキリ可愛いラブコメとは違い、自分の今後に置き換えて考えさせられる内容で私は刺さりました。
感想やみどころでは触れていませんが、ジェイドのブランドは「働く女性が気楽に着れる服」を作りたいと言っているように、こんな服を着て背筋を伸ばしてカッコよく仕事がしたいな、と思わせるような服ばかり。
特にジェイドの仕事着はどれもシンプルだけど、おしゃれで素敵でした。
「仕事も家庭も子供も全部理想通りにしたいけど、すべてがいつも思うようにならない、でも頑張ろう」そう思わせてくれる映画でした。
コメント